自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)は3日、同社初の環境債(グリーンボンド)を発行したと発表した。同社はカーボンニュートラル(炭素中立)を実現するという目標を打ち出しており、調達した資金はすべて環境関連のプロジェクトに投入する意向だ。
総額10億ユーロの環境債を発行した。償還期間は10年、利率は年0.75%。国際資本市場協会(ICMA)のグリーンボンド原則(GBP)の要件を満たしている。需要は発行額の4倍と旺盛だった。ハラルド・ヴィルヘルム取締役(財務担当)は「炭素中立のモビリティと生産は明確な目標であり、わが社の持続可能な事業戦略に欠かせない要素だ」と強調した。
ダイムラーは今回調達した資金を電気自動車(EV)と燃料電池車(FCV)の開発・生産、工場の近代化、ゼロエミッション車とその駆動装置の生産施設建設、電池と燃料電池のリサイクリング確立などに投じる意向だ。