会社更生手続きの適用対象となっているケーブル保護管製造の独シュレマーは4日、ミュンヘン近郊のアッシュハイム本社と独南部のハスフルト工場、および欧州と北米の子会社を仏競合のデルフィンゲン・インダストリーが取得すると発表した。従業員およそ1,000人がデルフィンゲンに移籍することになる。取引価格は非公開。
シュレマーは昨年12月、会社更生手続きの適用を申請した。自動車業界の不況に伴い需要が減少。つなぎ融資を受けることができなかったため、経営破綻に追い込まれた。
中国合弁会社とアジア子会社の持ち分は8月初旬に中国企業Ningbo Fengmeiグループが取得している。
デルフィンゲンは世界20カ国に拠点を展開している。従業員数は3,000人。