独銀最大手のドイツ銀行(フランクフルト)は22日、国内支店数を現在の500カ所強から可能な限り早く約400カ所に削減する方針を明らかにした。ネットバンキングの普及に伴う支店利用の減少が、新型コロナウイルス感染症の流行で加速したことに対応。人員整理を進めるとともに、電話やビデオ通話を通した顧客サービスを強化していく。
同一都市内に複数の支店がある都市を中心に削減を進める。全国的な支店ネットワークを維持するために地方の支店は存続させる。
ドイツ銀は昨年7月、組織再編によりフルタイム勤務の行員を2022年までに1万8,000人(20%)削減し7万4,000人とする方針を発表した。国内支店削減に伴う人員整理はこのなかにすでに含まれている。
独民間2位銀行のコメルツ銀行も新型コロナ危機を受けて国内支店の削減を加速する。メディア報道によると支店数を半減する可能性があり、削減規模は昨年9月に打ち出した20%(200カ所)から拡大する見通しだ。コロナ危機で臨時休業となった200カ所では営業が再開されていない。