独電気電子工業会(ZVEI)が17日発表した同国の7月の電機製品輸出高は前年同月比6.7%減の169億ユーロへと後退した。新型コロナ危機のほか、比較対象の2019年7月は水準が高かったことが背景にある。1~7月の累計は1,139億ユーロで、前年同期を8.4%下回った。
7月の先進国向けの輸出高は106億ユーロで、前年同月を6.7%下回った。仕向け先国では日本(23.5%減の2億3,100万ユーロ)、オランダ(13.3%減の7億8,300万ユーロ)、ベルギー(12.1%減の3億7,300万ユーロ)、韓国(10.5%減の2億2,300万ユーロ)、米国(10.1%減の16億ユーロ)が2ケタ台の減少を記録。フランス(7.9%減の10億ユーロ)、英国(7.2%減の6億8,900万ユーロ)、イタリア(6.9%減の8億1,100万ユーロ)、チェコ(6.3%減の6億9,800万ユーロ)も振るわなかった。スロバキア(9.7%増の2億500万ユーロ)、スイス(1.9%増の6億2,300万ユーロ)、デンマーク(1.8%増の2億2,200万ユーロ)、ポルトガル(1.2%増の1億4,500万ユーロ)、スウェーデン(1.1%増の3億4,200万ユーロ)、スペイン(0.4%増の5億4,700万ユーロ)は増加した。
新興国向けも6.5%減の63億ユーロへと後退した。南アフリカ(51.5%減)、ブラジル(32.6%減)、タイ(31.5%減)、インド(29.0%減)、マレーシア(16.7%減)、メキシコ(16.6%減)、ハンガリー(10.8%減)が2ケタ減と特に振るわなかった。ロシアも9.6%減の3億5,800万ユーロへと落ち込んでいる。一方、トルコは29.7%増の2億8,800万ユーロと大幅に拡大。中国(1.9%増の20億ユーロ)とポーランド(0.9%増の8億2,900万ユーロ)も前年同月を上回った。
1~7月の先進国向けの輸出高は前年同期比9.7%減の725億ユーロ、新興国向けは同6.0%減の414億ユーロだった。