国(連邦)と州、市町村、社会保険機関を合わせたドイツ全体の公的債務残高が6月末時点で2兆1,089億ユーロ(暫定値)に達し過去最高を更新したことが、連邦統計局の29日の発表で分かった。新型コロナ危機対策で新規公債を大量に発行したことが反映された格好。増加幅は昨年末比で11.1%、3月末比で7.9%に上った。
昨年末比の増加幅が最も大きかったのは連邦で、13.7%に達した。コロナ危機対策の財政負担の主な担い手となっていることが背景にある。州も独自の支援策を行っていることから、8.0%増と大きく増えた。市町村は0.8%増と増加率が小さく、社会保険機関は8.8%減少した。