高級乗用車大手のBMW(ミュンヘン)は23日、独東部のライプチヒ工場で来年から車載電池モジュールを生産すると発表した。欧州で販売する電動車を今後、大幅に増やすことから、それに応じて電池の生産能力を拡大する。
同社は欧州販売に占める電動車の割合を2021年に25%、25年に33%、30年に50%へと引き上げる目標を掲げている。欧州の電池モジュール工場は現在、独南部のディンゴルフィング工場に限られていることから、BMWはライプチヒ工場でも製造することを決めた。これに伴い、22年までにライプチヒ工場に1億ユーロ以上を投資する計画だ。
同社は中国の瀋陽工場と米スパータンバーグ工場でも電池モジュールを生産している。ライプチヒ工場が加わると電池モジュールの生産拠点は計4カ所に拡大する。
電池セルは中国の寧徳時代新能源科技(CATL)、韓国のサムスンSDI、スウェーデンのノースボルトから調達する。