配車サービスの米ウーバー・テクノロジーズがダイムラーとBMWの配車合弁フリーナウの買収を検討しているとの観測が浮上している。ブルームバーグ通信が28日報じたもので、買収が実現すると欧州、ラテンアメリカ市場でシャアを大きく拡大できる。関係各社は報道内容へのコメントを控えている。
フリーナウはダイムラーとBMWが昨年、立ち上げた移動サービス分野の合弁の1社。両社の移動サービス合弁は当初から赤字を計上しているうえ、今年に入って新型コロナウイルス感染症の世界的な流行が追い打ちをかけていることから、フリーナウを売却すればダイムラーとBMWの財務負担は軽減される。
ただ、現在の厳しい市場環境下でダイムラーとBMWが売却価格面でウーバーと折り合えるかは定かでないという。ウーバー以外の企業がフリーナウの買収に関心を示す可能性もあり、ウーバーがフリーナウを買収できるかどうかは定かでない。