スペイン電気通信サービス大手テレフォニカの独法人テレフォニカ・ドイチュラント(ミュンヘン)は24日、次世代移動通信規格5Gのサービスを開始すると発表した。競合ドイツテレコムとボーダフォンは同サービスをすでにスタートさせており、独市場のプレイヤーはすべて5Gを提供することになる。テレフォニカはO2ブランドを通してドイツで移動通信事業を展開している。
ドイツ統一記念日の10月3日に5大都市ベルリン、ハンブルク、ミュンヘン、フランクフルト、ケルンで5G基地局150カ所の稼働を開始。6日から商業サービスを提供する。通信速度は当初、現行規格の4Gよりも30%速い300メガビット/秒にとどめるものの、速やかに100倍へと引き上げる意向だ。21年末には5G基地局を2,000カ所以上に増やし、22年までに1,600万人が利用できるようにする。
テレフォニカ・ドイチュラントのマルクス・ハース社長は5Gサービスの開始でドイツテレコム、ボーダフォンに後れを取ったことについてニュース専門局ntvに、ほとんどの主要メーカーは5G対応機種の市場投入をようやく始めたところだと指摘。競争上で不利になることはないとの認識を示した。