サムスン電子は24日、独自のスマホ決済サービス「サムスンペイ」を10月28日から独市場に投入すると発表した。スマホ決済サービスを同市場で提供するのは米IT大手グーグル(グーグルペイ)、アップル(アップルペイ)に次いで3社目。サムスンのスマートフォンはグーグルのOS「アンドロイド」を搭載していることから、サムスンペイはグーグルペイと直接的に競合することになる。
サムスンは独新興銀行ソラリスバンクと協業してサービスを提供する。顧客がスマホ決算で支払う代金をソラリスバンクが顧客の銀行口座から引き落とし、支払いを仲介する形となる。ドイツで事業を展開する銀行に口座を持っていれば、顧客は同サービスを受けることができる。
支払額が100ユーロ以上の場合は分割払いサービスも利用できる。支払い期間は最低3カ月、最高24カ月。
グーグルペイの決済方法は(1)グーグルの提携先となっているドイツの銀行に顧客が持つ口座から代金を直接、引き落とす(2)顧客がドイツの銀行に持つ口座から決済サービスのペイパルが代金を引き落とし、支払いを仲介する――の2つがある。サムスンペイは(2)と同じ決済モデルを採用する。
サムスン製スマホの保有者は今後、グーグルペイとサムスンペイを共に利用できるようになる。このため利便性の高さなどが両決済サービス間の競争を大きく左右することになりそうだ。
アップルペイはアップル製の端末でしか利用できないため、直接的な影響を受けないとみられる。