フォルクスワーゲン(VW)の高級乗用車子会社アウディ(インゴルシュタット)は13日、VWグループの戦略提携先である中国の第一汽車(FAW)と共同で電気自動車(EV)の合弁生産会社を設立することで基本合意したと発表した。高級EV専用プラットホーム「PPE」採用車を2024年から同国で生産する。
PPEはアウディが同じVW傘下のポルシェと共同で開発しているEV用プラットホーム。PPE採用車は21年から販売されることになっている。
アウディと第一汽車は中国の消費者のニーズに見合ったEVを新会社で生産する。
両社はこれまで中国で、アウディブランドのEV「Q2L e-トロン」とプラグインハイブリッド車(PHV)「A6L TFSle」を生産してきた。9月末からはこれまで輸入してきた「e-トロン」を長春工場で製造している。
アウディは第一汽車との新会社を通して中国市場での電動車攻勢を強化。現地販売に占める電動車の割合を25年までに3分の1程度へと高める目標だ。