コロナ禍でバイク特需、9月は65%増

新型コロナウイルス感染症の流行が追い風となり自転車だけでなく、オートバイの需要も伸びている。9月の独新車登録台数は前年同月比65%増の1万8,509台となり、5カ月連続で大幅に拡大した。業界大手BMWの広報担当者は『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に、休暇旅行の見合わせで浮いた資金をバイクに投じる人が多いことが一因だと語った。

コロナ禍を受けて新車登録台数は3月に16%減少。4月には減少幅が26%に拡大した。だが、小売店の営業禁止措置が解除されたことを受けて、その後は大きく増加。増加幅は5月が23%、6月が49%、7月が54%、8月が59%に達した。1~9月の累計は前年同期比21%増の18万4,779台に拡大しており、3~4月の落ち込みが十二分に相殺されている。

詳細統計が公表されている1~8月のデータをみると、川崎は前年同期比で18%、KTMは15%、ホンダは10%伸びた。

ピアジオは約50%増と大幅に拡大した。排気量125㏄以下の小型オートバイの運転が乗用車免許の保有者に年初から解禁されたことが背景にある。同社の小型バイク販売台数は約2.5倍の1万3,000台弱へと急増した。

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