ヘンケル―防水・絶縁塗料のスタートアップに出資―

化学大手の独ヘンケル(デュッセルドルフ)は13日、プリント基板向けの防水・絶縁塗料を開発する米国のスタートアップ企業アクトナノ(actnano)に出資すると発表した。機能塗料事業を強化する狙い。出資比率と出資額は明らかにしていない。

アクトナノは2012年の設立で、ボストンに本社を置く。ジェルベースの環境に優しいコーティング材を開発しており、同社製品はプリント基板だけでなくコネクター、アンテナ、LEDなど基板上の部品もすべて保護することができる。既存の生産ラインで使用でき、顧客企業は処理能力と製品当たりの製造コストを大幅に引き下げることができるという。

消費財のほか、自動車向けの基板で大きな需要を見込んでいる。運転アシストや自動運転機能の普及を背景に、プリント基板が水にぬれてもそうした機能に影響がでない必要性が高まっているためだ。

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