オッドBHF―スイスの老舗銀行を買収―

独仏系金融大手オッドBHFがスイスのプライベートバンク、ランドルトを買収する。スイスでのプレゼンスを大幅に強化することが狙い。ランドルトのオーナーはオッドBHFの株式を計4%保有することになる。オッドBHFのフィリップ・オッド社長が13日、フランクフルト国際経済記者クラブで明らかにした情報としてロイター通信が報じた。

ランドルトは1780年にローザンヌで設立された老舗銀行。約30億ユーロの資産を運用している。オッド社長は「(今回の買収により)スイスでもドイツ、フランスのように強い勢力になった」と述べた。

オッドBHFは仏プライベートバンクのオッドがベルギーに本社を置く独仏系の金融機関BHFクラインオート・ベンソンを2016年に買収して設立した企業。昨年は税引き前利益950万ユーロを計上した。富裕層向け事業が好調なことからコロナ禍にもかかわらず今年も黒字を確保する見通しだ。ドイツの金融都市フランクフルトに本社を置く。

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