自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)グループ(ヴォルフスブルク)が10月29日発表した2020年7-9月期(第3四半期)決算の純損益は25億8,300万ユーロの黒字だった。前年同期に比べると31.8%少ないものの、コロナ禍の直撃を受けた前期の赤字(16億700万ユーロ)からは大幅に回復した。コスト削減のほか、世界最大の中国市場の回復が大きい。営業損益(特別費計上前)も前期の赤字(17億700万ユーロ)から31億8,300万ユーロの黒字へと好転した。
売上高は593億5,500万ユーロで、前年同期を3.4%下回った。新型コロナ危機が依然として響いている。営業利益(特別費計上前)は同33.9%減と減少幅が大きく、売上高営業利益率は前年同期の7.4%から5.4%へと低下した。