コンチネンタル―2期連続赤字見通し―

自動車部品大手の独コンチネンタル(ハノーバー)は11日の決算発表で2020年12月期の業績見通しを明らかにした。同社は当初、売上高を425億~445億ユーロ、売上高営業利益率(調整済みベース)を5.5~6.5%とする予測を提示していたが、新型コロナ危機の発生を受けて撤回。新たな予測を今回、初めて公表した。売上高で前期比16%減の約375億ユーロ、売上高営業利益率で約3%を見込む。最終損益予測は提示していないものの、1-9月期が11億6,810万ユーロの赤字となっているうえ、10-12月期(第4四半期)の見通しが厳しいことから、19年12月期に引き続き2期連続で赤字となる公算が高い。

7-9月期(第3四半期)はコロナ危機の影響が和らいだことから営業利益(EBIT、調整済み)が前年同期比35.9%増の8億3,160万ユーロへと拡大。売上高が6.4%減の102億7,440万ユーロへと縮小したことから、売上高営業利益率は前年同期の5.6%から8.1%へと上昇した。

純損益は7億1,930万ユーロの赤字となった(前年同期:19億8,640万ユーロの赤字)。減損処理と、リストラ強化に伴う費用の計上が響いた格好だ。

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