バイオ医薬品開発の独ビオンテック(マインツ)は11月25日、上海復星医薬集団と共同で新型コロナウイルス用ワクチン「BNT162b2」の第2相臨床試験を開始すると発表した。BNT162b2はビオンテックが創薬したワクチン。中国以外の市場では米ファイザーと手を組んだが、中国市場では復星医薬と協業している。
第2相臨床試験は3段階ある治験の中間に当たるもの。ビオンテックと復星医薬は中国の960人を対象に実施し、安全性と効果を確かめる。治験参加者は18~85歳。
ビオンテックとファイザーが実施した第3相臨床試験では、同ワクチンの有効率が95%に達した。20日に米食品医薬品局(FDA)への緊急使用許可(EUA)申請を済ませており、順調に行けば12月中にも認可が下りる見通しだ。