自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)は2日、商用車子会社ダイムラー・トラックが「メルセデス・ベンツ」ブランドのトラックを中国で合弁生産すると発表した。同国で高価格帯トラックの需要が増えていることから現地生産に踏み切る。
北京福田汽車との合弁会社「北京福田ダイムラー・オートモティブ(BFDA)」でメルセデス・ベンツ車を生産する。メルセデスベンツの既存のプラットホームをベースに中国の様々なニーズに見合った現地仕様車を提供していく。2年後をめどに北京市懐柔区で生産を開始する。投資額は4億8,500万ユーロ強に上る。
ダイムラー・トラックはこれまで中国で、ボリュームゾーンのブランド「欧曼(Auman)」をBFDAで生産。メルセデス・ベンツのトラックは輸入してきた。だが、近年は高価格帯製品を求める動きが強まっていることから、メルセデス・ベンツ車の現地生産を決めた。輸入は引き続き行う。
フォルクスワーゲン(VW)の商用車子会社トレイトンも先月、スウェーデンの傘下企業スカニアが中国に工場を建設することを明らかにしている。2022年初頭から量産を開始する予定だ。