フォルクスワーゲン―グループ販売2カ月連続減少、11月は-9%に―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)が11日発表した11月のグループ新車販売台数は89万9,900台となり、前年同月を9.0%下回った。減少は2カ月連続。すべての販売地域で落ち込んだ。

減少幅が最も大きかったのは北米で、13.7%減の7万2,300台へと後退。足元の西欧も13.0%減の26万5,000台と2ケタ台の落ち込みを記録した。世界最大の市場である中国は6.9%減の39万700台。そのほかの地域は中東欧が6.1%減の6万6,700台、中国を除くアジア太平洋が4.9%減の2万6,700台、南米が1.8%減の5万800台、中東・アフリカが7.9%減の2万7,700台だった。

主要ブランドをみると、高級乗用車のアウディ(1.8%増の16万6,300台)と商用車のスカニア(30.2%増の8,800台)を除きすべて減少した。各ブランドの実績はVWブランド乗用車が9.7%減の52万9,600台、シュコダが17.1%減の9万400台、セアトが22.8%減の3万4,100台、ポルシェが2.0%減の2万6,100台、VWブランド商用車が21.0%減の3万400台、MANが0.1%減の1万2,500台だった。

1~11月のグループ販売台数は830万7,800台で、前年同期を16.5%割り込んだ。すべての地域で減少。減少幅は西欧で24.0%、南米で20.7%、北米で20.0%、中東欧で16.2%、中東・アフリカで13.6%、中国で9.0%、中国を除くアジア太平洋で8.6%に上った。中国販売台数は342万7,200台で、全体に占める割合は前年同期の37.9%から41.3%に拡大した。

ブランド別ではスカニアが29.5%減、セアトが28.2%減、VWブランド商用車が24.6%減、シュコダが19.3%減、MANが18.9%減、VWブランド乗用車が16.6%減、アウディが9.1%減、ポルシェが5.3%減だった。