ドイツテレコム―光ファイバー通信でボーダフォンと協業―

電気通信サービス大手のドイツテレコム(ボン)は15日、英同業ボーダフォンの独法人との固定通信網分野での協業を拡大することで合意したと発表した。ボーダフォンに賃貸する回線をこれまでの銅線から光ファイバー通信線にも拡大するとともに、契約を10年延長。光ファイバー通信網の稼働率を引き上げるとともに、同通信網の拡充を加速する考えだ。

両社は2013年、ドイツの固定通信網事業で提携し、ボーダフォンはドイツテレコムのVDSL2ベクタリング通信インフラを利用できるようになった。VDSL2ベクタリングは既存のメタル回線(銅線)を使用する通信技術で、通信速度が遅いことから、ボーダフォンは速度が速い光ファイバー通信分野にも協業関係を拡大する。

ドイツテレコムは同様の契約を、スペイン電気通信サービス大手テレフォニカの独法人との間でも10月に締結している。

ドイツテレコムは光ファイバー通信を2030年までに国内の全世帯が利用できるようにすることを目指している。これを実現するには競合との協業が必要なことから、ボーダフォン、テレフォニカと手を結ぶ。

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