ドイツの一般世帯の金融資産保有高が2020年は前年比5.9%増の7兆1,000億ユーロに拡大し過去最高を更新したとの試算を、信用協同組合の中央機関であるDZバンクが明らかにした。コロナ禍を背景に失業や減収懸念が強まったうえ、小売店の営業停止や旅行の見合わせで消費機会が減ったことから、貯蓄率が上昇。金融資産が大きく拡大した。
貯蓄率は前年の10.9%から16%へと上昇し、これまでの最高である12.9%(1991年と92年)を大幅に上回った。株価の上昇は金融資産の増加にほとんど寄与していないという。