ベルリンの大病院で英国種の集団感染、患者とスタッフ2000人を隔離

ベルリン州立ヴィヴァンテス・フンボルト病院は23日、新規患者の受け入れを全面停止した。従来の新型コロナウイルスより感染力が高い英国種の集団感染が院内で確認されたためで、患者とスタッフ全員が隔離対象となっている。

同病院が実施している新型コロナの定期検査で英国種の感染が確認された。感染者数は25日時点で22人。内訳は患者12人、スタッフ10人となっている。このほか、患者の家族と隣人の計2人が感染した。職員のPCR検査は終了しておらず、感染者数は今後、増加する見通しだ。

フンボルト病院の入院患者は現在およそ400人、スタッフは約1,700人。スタッフについては自宅と病院を直接、往復する以外の外出を禁じる「通勤隔離」措置が取られている。公共交通機関を利用しているスタッフについてはマイクロバスをチャーターして送迎する体制を整えた。

英国種は従来種に比べ感染力が70%高いとされる。人口10万人当たりの直近7日間の新型コロナ新規感染者数が826人と極めて多いポルトガルでは新規感染に占める割合が現在20%。これまでの勢いで増え続けると、2月第1週には60%に上昇すると懸念されている。