フォルクスワーゲン―金融サービス部門が自転車事業に参入―

自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は18日、金融サービス子会社フォルクスワーゲン・ファイナンシャル・サービシズが自転車のリース、融資サービスをドイツで開始すると発表した。電動アシスト自転車の需要が急速に伸びていることから、サービス分野を拡大する。

同社が26%出資する合弁会社デジタル・モビリティ・リーシングを通して企業向けに自転車リースを提供する。同サービスを利用する社員は社用自転車の支給を受けることになる。通勤だけでなくプライベートでも使用できる。料金は毎月、給与から天引き。費用負担は購入する場合に比べて最大35%低いという。リース対象となる自転車は製品価格が499~1万5,000ユーロのブランド品。盗難・事故保険やメンテナンスサービスが付いている。

融資サービスは同社が20%出資するオーストリアのフィンテック、クレディ2を通して消費者に提供する。「ファイナンス・ア・バイク」ブランドに加盟する自転車販売店で利用できる。顧客は加盟店で購入する車両を選択し、500~1万ユーロの融資を受ける。自転車のほか、ヘルメットやカギなども融資で賄える。返済期間は6カ月~60カ月で、返済を前倒しで完了することもできる。

融資の申請手続きはすべてネット上で行う。所要時間は10分未満。

加盟店にはコスト負担が発生しない。融資手続きはすべて顧客が行うことから、店員は手続きの最中に他の仕事を行うことができる。現時点で約600店が加盟している。

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