ビオテスト―コロナ治療薬のバッチ生産に成功―

独製薬会社ビオテストは18日、新型コロナウイルス感染症治療用の高度免疫グロブリン製剤のバッチ生産に成功したと発表した。現在、治験を進めており、数週間以内に米国で認可申請を提出する予定。認可を得た場合は生産能力を拡大する考えだ。

免疫グロブリン製剤は血漿中にある免疫グロブリン(ig)という抗体(たんぱく質)をベースに作る医薬品。今回の製剤は新型コロナ感染者の血液から免疫グロブリンを取り出して作製した。

1回分の製品を作るのに感染者およそ1,000人の献血が必要なことから、同社は、血漿ベースの新型コロナ治療薬の開発に向けて世界の製薬会社などが結成した「CoVIg-19アライアンス」の加盟企業が欧州と米国で集めた感染者の血漿を用いてバッチ生産を行った。CoVIg-19アライアンスにはビオテストのほか、武田薬品工業や米IT大手マイクロソフトが加盟している。欧州での認可申請も視野に入れている。

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