オールツアーズ―ワクチン接種を宿泊条件に―

独旅行大手オールツアーズは19日、新型コロナウイルス用ワクチンの接種を今秋から傘下ホテルの宿泊条件とする方針を明らかにした。顧客が安心してホテルを利用できるようにすることが狙い。ワクチンの接種率が今後、高まると、他の旅行会社やイベント会社も同様の措置を取る可能性がある。

オールツアーズは現在、傘下ホテル「オールサン」の利用客に48時間以内に発行された陰性証明の提示を義務付けている。10月31日からこれをワクチン接種に切り替える。

欧州連合(EU)の欧州委員会は1月、夏までに成人の70%以上がワクチン接種を終えるよう加盟国に勧告した。ドイツは9月下旬までに希望者全員がワクチン接種を受けられる見通しのため、10月末の時点でワクチン接種を宿泊客に義務付けても不公平感は生まれないとみられる。

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