実質賃金が7年ぶり減少、20年は-1%に

ドイツ連邦統計局は17日、2020年の実質賃金が前年比1.0%減(暫定値)となり、7年ぶりに落ち込んだことを明らかにした。新型コロナ危機が響いた格好。

実質賃金は名目賃金(特別手当を含む)から消費者物価の上昇(インフレ)で目減りした賃金を指す。20年は名目賃金が0.6%低下(暫定値)。インフレ率が0.5%弱に上ったことから、実質賃金が1%落ち込んだ。

名目賃金は統計を開始した2007年以降で初めて低下した。コロナ禍に伴う需要減やロックダウン(都市封鎖)を受けて多くの企業が操短を実施したことが背景にある。操短の対象となった被用者が国から受ける手当は賃金に当たらないため、名目賃金にはカウントされない。

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