ボロコプター―NTTや東京センチュリーから資金調達―

空飛ぶクルマを開発する独ボロコプターは3日、総額2億ユーロを投資家から調達する契約に調印したと発表した。自動車大手ダイムラーなど既存の出資者のほか、東京センチュリー、NTT、資産運用大手ブラックロック、インフラ大手アトランティア、ベンチャーキャピタルのアヴァラ・キャピタル、自動車部品大手コンチネンタル、ハイテク投資ファンドのイェリコ・キャピタルから資金を獲得。空飛ぶタクシーの商業路線を世界で初めて開設し、アーバン・エア・モビリティ(UAM)市場での主導的な地位を強化する。

ボロコプターは電動垂直離着陸機「eVTOL」を開発している。空飛ぶタクシーの運行も自ら手がける意向で、すでに欧州航空安全庁(EASA)から世界初の認証(DOA)を取得している。

同社はシンガポールとパリで同サービスを提供することを予告済み。米国とシンガポール以外のアジア、欧州でも路線開設を計画している。

東京センチュリーは自社の金融・サービスをボロコプターに提供することでシナジー効果を引き出せる考え、出資を決めた。具体的には航空機リース事業や、傘下の自動車レンタカー事業との連携、スマートフォンのアプリを活用した配車サービス、自社拠点を起点とした定期便運航などでの連携を視野に入れている。

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