ドイツ連邦統計局が15日発表した2月の卸売物価指数は前年同月比2.3%増となり、2018年12月以来2年2カ月ぶりの大きな上げ幅を記録した。物価を最も強く押し上げたのは鉱石・金属(半製品を含む)で、15.3%上昇した。鉄鉱石を中心に鉱石の国際価格が大幅に上がったことが背景にある。
上げ幅が特に大きかったのは古材・残材で48.3%に達した。穀物・葉たばこ・種子・飼料も15.5%と大幅に上がった。
豚は26.3%下落し、豚肉も5.6%低下した。ドイツでアフリカ豚熱の感染が昨年9月に確認されたことを受けてアジア諸国が輸入を停止したほか、コロナ禍で飲食店の豚肉需要が落ち込んだことが反映された格好。コンピューター・周辺機器・ソフトウエアも4.5%安くなった。
卸売物価指数は前月比では1.4%増となり、4カ月連続で上昇した。