DMG森精機の独子会社DMG Moriが9日発表した2020年12月期の営業利益(EBIT)は8,170万ユーロとなり、前期を63%割り込んだ。コロナ禍で工作機械の需要が特に大きく落ち込んでいることが直撃。税引き後利益も66%減の5,210万ユーロへと後退した。売上高は32%減の18億3,130万ユーロ、新規受注高は38%減の15億9,940万ユーロだった。
21年12月期はEBITが3,000万ユーロへとさらに減少する見通し。クリスティアン・テーネス社長は旅行制限で現在も顧客向けサービスの実施が難しいほか、受注残高が目減りしていると厳しい現状を指摘した。ただ、1~2月の新規受注が好調だったことから、業績予測を年央に上方修正する可能性もあるとしている。