3月械業界受注29%増、稼働率は平均以上の水準に回復

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が6日発表した独業界の3月の新規受注高は物価調整後の実質で前年同月比29%増と大幅に伸びた。比較対象の昨年3月はコロナ禍で受注が激減しており、その反動が大きい。世界経済が急速に回復していることもあり、増加幅が大きくなった。

新規受注をけん引したのはユーロ圏(ドイツを除く)で、伸び率は43%に達した。ユーロ圏外は同30%、国内は20%だった。

1~3月の新規受注高も前年同期を実質9%上回った。ユーロ圏が18%、ユーロ圏外が9%の幅で増加。国内は横ばいにとどまった。

機械メーカーの工場稼働率は4月時点で86.3%となり、長年の平均である86.1%を1年9カ月ぶりに上回った。1月時点では79.9%にとどまっていた。VDMAのチーフエコノミストは、部品や部材の供給ひっ迫が需要回復に付随する唯一の問題だと述べた。

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