排ガスからアルコール製造、BASFなどが成功

化学大手の独BASFは11日、バイオ技術の米ランザテックと共同で排ガスからアルコールを製造することに成功したと発表した。炭素リサイクルの促進と炭素中立の実現に寄与するとしている。

鉄鋼などの生産施設では大量のガスが排出される。これまではこれを燃焼して熱エネルギーとして利用してきたが、温室効果ガスが排出されるという問題があった。

両社はこれを解決するため、排ガスの主要成分である一酸化炭素と水素から特殊な細菌を用いて脂肪族アルコールのn-オクタノールを生産する実験に成功した。n-オクタノールは化粧品などで使用されている。ランザテックはガス発酵技術、BASFは開発と化学プロセス運営のノウハウを持ち寄った。

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