化学大手の独ランクセスは12日の決算発表で2021年12月期の業績予測を引き上げた。1-3月期決算が好調だったためで、営業利益(EBITDA、特別要因を除く)の予想レンジを従来の「9億~10億ユーロ」から「9億5,000万から10億ユーロ」へと上方修正した。
1-3月期のEBITDA(同)は2億4,200万ユーロとなり、コロナ禍の影響を受けず好調だった前年同期(2億4,500万ユーロ)とほぼ同水準を保った。自動車向け事業が全体をけん引した。売上高は0.6%増の16億9,300万ユーロで、売上高営業利益率は14.3%(前年同期14.4%)に上った。