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2021/5/19

経済産業情報

ワクチン接種の優先順位解除、6月7日から誰でも予約が可能に

この記事の要約

ドイツのイエン・シュパーン保健相は17日、新型コロナウイルス用ワクチンの接種優先順位規制を6月7日付で全面解除すると発表した。健康に大きな問題がない16歳以上、60歳未満の人も同日から接種の予約を取ることができるようにな […]

ドイツのイエン・シュパーン保健相は17日、新型コロナウイルス用ワクチンの接種優先順位規制を6月7日付で全面解除すると発表した。健康に大きな問題がない16歳以上、60歳未満の人も同日から接種の予約を取ることができるようになる。接種はワクチン接種センターのほか、開業医、産業医で受けることができる。ただ、希望者の殺到が予想されるうえ、ワクチンの供給量・接種キャパシティに限界があるため、同保健相は「すべての人がすぐに予約を確保できるわけではない」と注意を促している。

同国ではコロナワクチンの接種が12月下旬に始まった。当初はワクチンの供給量が少なかったこともあり、政府は市民を年齢、重大な基礎疾患の有無、職業に応じて4グループに分け、優先順位を設定。年齢別では80歳以上を第1優先グループ、70歳以上を第2優先グループ、60歳以上を第3優先グループに振り分けた。基礎疾患のない60歳未満の市民は医療関係者や警察官など感染リスクの高い職業従事者を除き、順位規制が解除されるまで接種を受けることができない決まりだ。現在は第3優先グループ以上の人が無制限で接種を受けられる。

ただ、血栓リスクがあるため人気がなく、ワクチンがだぶついているアストラゼネカとジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の製品については6日付で優先規制が解除された。

バーデン・ヴュルテンベルク(BW)州ではアストラゼネカとJ&Jに加え、ビオンテックのワクチンも17日から、16歳以上の全希望者が開業医で接種を受けられるようになった。ワクチン接種センターでは優先順位規制を解除していない。バイエルン、ベルリン、ザクセン州もBW州と同様の措置を近く実施する予定だ。

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