韓国車の電動車販売比率が急上昇、日本勢はホンダとマツダで上げ幅大きく

ドイツ連邦陸運局(KBA)が5月25日発表した1~4月の電動車(電気自動車=EV、プラグインハイブリッド車=PHV、燃料電池車=FCV)の乗用車新車登録台数は19万3,695台となり、前年同期を188.2%上回った。乗用車全体に占める割合は21.9%で、前年同期(7.6%)の2.9倍に拡大している。

電動車の割合が最も高いブランドはEV専門のテスラ、スマート、ポールスターで100%に達した。4位のボルボは45.9%で大きく水をあけられているものの、前年同期(23.0%)の2倍に拡大した。5位のDSも31.5%から45.7%に上昇。6位の起亜は11.3%から31.8%、7位の現代は8.7%から30.8%へと大きく伸びた。韓国メーカーが電動車販売を強化していることがうかがわれる。

ドイツ車も電動車販売のギアを引き上げており、VWは6.8%から21.2%、アウディは9.4%から21.5%、BMWは10.7%から25.6%、メルセデスは7.5%から30.2%、ポルシェは20.7%から29.4%、ミニは13.0%から30.4%、オペルは5.1%から12.1%、フォードは0%から11.1%へと拡大した。

日本車は三菱が27.1%(前年同期17.2%)と唯一、全体の平均(21.9%)を上回った。他のブランドは平均を大きく下回っている。ただ、ホンダは0.5%から10.3%、マツダは0%から5.1%へと大きく伸びた。日産は12.9%(前年同期8.9%)、トヨタは2.1%(0.7%)、レクサスは1.1%(0%)、スズキは0.1%(0%)だった。

EVの新車登録台数は8万8,510台で、前年同期を170.3%上回った。乗用車全体に占める割合は10.0%。台数が最も多いブランドはVWで2万2,581台に上った。これに現代が7,976台、ルノーが6,670台、オペルが4,149台、BMWが4,116台で続く。

電動車にハイブリッド車(HV)とガス燃料車、水素燃料車を加えた環境対応車の新車登録台数は33万6,061台で、前年同期を140.7%上回った。乗用車全体に占める割合は37.9%で、前年同期(17.0%)の2.2倍に拡大している。

テスラ、スマート、ポールスターのEVメーカーにスズキを加えた4ブランドで環境対応車のシェアが100%に達した。スズキは前年同期の36.3%から急拡大している。

このほかボルボが90.0%、ランドローバーが84.9%、レクサスが84.5%、ホンダが78.7%と同比率が高かった。ホンダは前年同期の22.8%から約3.5倍に伸びた。

日本車は環境対応車の比率はおおむね高く、スバルは67.2%(54.1%)、トヨタは63.4%(60.9%)、マツダは53.7%(59.9%)に上った。三菱と日産はそれぞれ27.1%、12.9%で、電動車と同じ比率となっている。

韓国車は環境対応車の比率も大きく高めた。現代は17.9%から67.4%、起亜は18.5%から44.9%へと拡大している。

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