ドイツ連邦統計局が11日発表した5月の卸売物価指数は前年同月比9.7%増となり、2008年7月以来およそ13年ぶりの大きな伸びを記録した。同物価の上昇は4カ月連続。2月は2.3%、3月は4.4%、4月は7.2%と月を追うごとに上げ幅が拡大している。
物価を最も強く押し上げたのは石油製品で、上昇率は46.8%に達した。このほか、古材・残材(+64.6%)、鉱石・金属(+41.2%)、原木・材木(+37.7%)、穀物・葉たばこ・種子・飼料(+22.9%)、化学製品(+11.4%)で上げ幅が大きかった。コンピューター・周辺機器・ソフトウエアは4.7%低下。家畜などの動物も2.5%下がった。
5月の卸売物価指数は前月比でも1.7%増となり、7カ月連続で上昇した。