独電気電子工業会（ZVEI）が18日発表した同国の4月の電機製品輸出高は前年同月比29.2％増の174億ユーロと大幅に伸びた。比較対象の昨年4月はコロナ禍で25％落ち込んでおり、その反動で大きく拡大した。1～4月の累計は前年同期比8.7％増の719億ユーロだった。
4月の輸出はユーロ圏向けが前年同月比53.5％増の57億ユーロと伸び率が特に大きかった。主要国のフランス（77.8％増の11億ユーロ）、スペイン（69.3％増の5億6,700万ユーロ）、イタリア（67.8％増の9億4,800万ユーロ）向けが急増。減少したのはアイルランド（1.0％減の1億500万ユーロ）だけだった。
ユーロ圏外向けは117億ユーロで、伸び率は20％だった。英国（48.3％増の6億8,500万ユーロ）、米国（27.2％増の15億ユーロ）、チェコ（20.8％増の8億1,600万ユーロ）、ポーランド（12.2％増の8億200万ユーロ）向けが2ケタ増となったものの、最大の仕向け先である中国が6.1％減の20億ユーロへと後退。日本も6.6％減の2億600万ユーロへと落ち込んだ。中国は昨年4月の時点でコロナ禍が終息していたという事情がある。
1～4月のユーロ圏向けの輸出高は前年同期比16.6％増の235億ユーロ、ユーロ圏外向けは同5.4％増の484億ユーロだった。
4月の電気製品の輸入高は168億ユーロで、前年同月を30％上回った。1～4月は前年同期比15.5％増の694億ユーロだった。