自動車部品大手の独コンチネンタルはこのほど、ルーマニア西部のナダブ工場を閉鎖すると発表した。自動車メーカーの電気自動車(EV)へのシフトが進み、エンジンの吸気制御装置の需要が減っているため。同国北西部カレイの冷却・ヒーターホース工場に生産を移管し、業務を効率化する。
ナダブ工場は段階的に準備を進め、来年半ばに閉鎖する。従業員300人は希望すれば、担当業務に応じてカレイ工場かティミショアラ工場に異動できる。退職者には現地の法令が定める一時金を支給する。
ナダブ工場は吸気系ホース部品を手がけ、年間約1,300万本を出荷している。カレイ工場は冷却・ヒーターホースのほか、吸気系ホースを年間約2,700万本生産している。