ドイツ政府は5日、英国、ポルトガル、ロシア、インド、ネパールの5カ国について新型コロナウイルスの「変異株地域」指定を7日付で解除すると発表した。感染力が特に高いデルタ株の国内感染比率がこれらの国に近づいていることを踏まえた措置とみられる。アンゲラ・メルケル首相とイエン・シュパーン保健相は一部の国を対象に同指定を解除する意向を表明していた。
ドイツでは人口10万人当たりの直近7日間の新規感染者数が50人超の地域を新型コロナの「危険地域」、同200人超の地域を「高感染数地域」と規定。また感染力の高い変異株が流行している地域を変異株地域としている。
英国など5カ国は7日0時以降、高感染地域へと改められた。これに伴いこれらの国からはあらゆる人がドイツに入国できるようになった。また、ワクチン接種を完了した人と感染から回復した人は入国後の隔離義務が免除される。それ以外の人も隔離期間がこれまでの14日から10日へと短縮。2回目の検査で陰性を証明すれば5日間の隔離後に外出できるようになる。
5カ国を指定解除することで変異株地域は16カ国から11カ国に減った。