電動スーパーカーを製造するクロアチアの新興企業リマック・オートモビリは5日、独フォルクスワーゲン(VW)グループの高級車子会社ポルシェと、高級スポーツ車メーカーの仏ブガッティを合弁会社とすることで合意したと発表した。新会社「ブガッティ・リマック」の持ち株比率はリマックが55%、ポルシェが45%で、ブガッティが事実上、リマックの傘下に入ることになる。
リマッツは創業者のマテ・リマック氏が自宅のガレージで2009年に立ち上げた企業。短期間で急成長し、電気自動車(EV)のスーパーカーの製造を手がけているほか、EV用電池などを他の自動車メーカーに供給している。
ポルシェはブガッティのEV化を進めるため、リマックと合弁会社を設立することを決めた。株式売買額など取引の詳細は非公表。2021年10-12月期の取引完了を見込んでいる。
リマックにはポルシェが出資しており、この株式持ち分を含めるとプロシェはブガッティ・リマックの株式58.2%を握るが、経営はリマックが主導するという。