7日間の感染者数が2カ月ぶりに減少

ロベルト・コッホ研究所(RKI)は8月31日、新型コロナウイルスの人口10万人当たりの直近7日間の新規感染者数(7日間の発生数)が74.8人となり、前日の75.8人から減少したことを明らかにした。減少は7月上旬以来でおよそ2か月ぶり。今後さらに減少するかどうかは現時点で判断できない。

7日間の発生数が最も多い州はこれまでに引き続きノルトライン・ヴェストファーレン(NRW)で、124.9人に上った。これにブレーメンが81.9人、ハンブルクが80.4人、ザールラントが80.1人で続く。東部州は総じて少なく、最低のザクセン・アンハルトは15.8人にとどまった。

7日間の発生数が多い地域はブッパータールで251.5人に達した。これにローゼンハイムが217.0人、レバークーゼンが216.0人で続いた。日系企業が多いデュッセルドルフは164.7人で8番目。上位10地域のうち7地域をNRWが占めている。同100人を超える地域は全国で計65カ所に上り、全体(412カ所)の15.8%を占めた。

人口10万人当たりの直近7日間の入院患者数(コロナ感染者)は1.75人にとどまった。感染すると重症化したり死亡するリスクの高い高齢者を中心にワクチン接種が進展していることが反映されている。コロナ感染者による集中治療病床使用率は30日時点で4.8%だった。

ワクチン接種を完了した人の割合(人口比)は31日時点で60.5%となり、前週同日(59.2%)から1.3ポイント上昇した。少なくとも1回の接種を受けた人も64.2%から65.1%へと増えている。ただ、増加幅は0.9ポイントと接種完了者を下回っており、新規接種者数の減少が読み取れる。

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