住宅価格の上げ幅が記録更新、4-6月期は10.9%に

ドイツ連邦統計局が24日発表した4-6月期(第2四半期)の住宅価格指数(暫定値)は前年同期比で10.9%上昇し、統計を開始した2000年以降で最大の上げ幅となった。住宅需要の拡大が続いているほか、比較対象の昨年4-6月期はコロナ禍の影響で同6.6%低下しており、その反動も大きい。

価格は都市部と地方部でともに上昇した。上げ幅が特に大きかったのは7大都市(ベルリン、ハンブルク、ミュンヒェン、ケルン、フランクフルト、シュツットガルト、デュッセルドルフ)で、一世帯・二世帯住宅は14.7%、集合住宅(三世帯以上)は12.9%に達した。

人口10万人以上の大都市も一世帯・二世帯住宅が11.9%、集合住宅が10.5%と2ケタ台に上っている。人口が希薄な郡は一世帯・二世帯住宅が11.8%、集合住宅が9.2%だった。

住宅価格指数には取引価格のほか、買い手が不動産会社に支払う仲介手数料、土地取得税、公証人手数料が含まれる。仲介手数料は昨年12月23日以降、買い手が全額負担する従来の慣行が禁止され、売り手と買い手がともに負担するルールが導入されたものの、取引価格の急上昇が続いていることから、買い手の負担軽減は焼け石に水だ。

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