インフレ率4%突破、93年12月以来の水準に

ドイツ連邦統計局が9月30日発表した同月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比4.1%増となり、インフレ率は1993年12月以来およそ28年ぶりの高水準に達した。コロナ禍で物価が落ち込んだ昨年の反動や年初の炭素税導入のほか、世界的に進むエネルギーと中間財の価格高騰が川下レベルの物価にも波及していることが反映されている。

エネルギー価格は前年同月を14.3%上回り、上げ幅は前月の同12.6%から一段と拡大した。食料品も4.6%から4.9%へと上昇。物価に占める比重が53%に上るサービスは横ばいを保ったものの、水準自体は2.5%と高い。

消費者物価は前月比では変動がなかった。前月比のインフレ率が0%となるのは2カ月連続。

欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が4.1%、前月比が0.3%だった。

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