ゴリラズ―デリバリー・ヒーローなどから資金調達―

オンデマンド食料品配達を手がける独スタートアップ企業ゴリラズが複数の投資家から総額およそ10億ドル（約8億6,000万ユーロ）の資金を調達した。リード投資家として出資した独出前仲介プラットホーム大手デリバリー・ヒーローの19日付プレスリリースで明らかになった。事業のグローバル化を加速する狙いだ。

ゴリラズは2020年5月の設立。食料品やスーパーマーケットの定番日用品を取り扱っている。受注後10分以内に商品を送り届けることを売りにしており、利用は大都市に限られる。ベルリンに本社を置き、現在は世界9カ国に計140カ所の倉庫を持つ。配達は自転車で行う。過去6カ月間の配達件数は450万件。売上高は毎月2ケタ台のスピードで伸びており、年に換算すると約2億6,000万ユーロに上るという。

投資家からの資金調達は今回で3回目。デリバリー・ヒーローは2億3,500万ドル（2億ユーロ）を出資し、約8％の株式を獲得した。中国のインターネットサービス大手テンセント（騰訊控股）も資金調達に応じている。