独ロベルト・コッホ研究所(RKI)が2日発表した新型コロナウイルスの人口10万人当たりの直近7日間の新規感染者数(7日間の発生数)は153.7人に上った。前日(1日)の159.7人からやや減少したものの、1週間前の10月26日は121.3人、2週間前の10月19日は80.6人となっており、急増傾向が続いている。1日の数値は4月30日以来の高水準だ。
7日間の発生数(2日)を州別でみると、テューリンゲン(306.5人)、ザクセン(284.4人)、バイエルン(248.9人)の3州で特に多かった。最低はシュレスヴィヒ・ホルシュタインで70.6人。ザールラント(74.3人)、ブレーメン(86.0人)、メクレンブルク・フォーポマーン(94.4人)も2ケタ台と比較的に低い。
人口が密集し感染が広がりやすい都市州のブレーメンで感染者数が少ないのは、ワクチン接種者が多いためだ。同州の接種完了率(人口比)は78.3%と、全国平均(66.7%)を大きく上回っている。ザールラント(73.2%)とシュレスヴィヒ・ホルシュタイン(71.5%)も比較的高い。感染者が多いテューリンゲン(60.7%)、ザクセン(56.8%)、バイエルン(64.6%)は全国平均を下回っている。ザクセンは独16州のなかで最も低い。