ダグラス―オンライン薬局事業に参入―

コスメティック用品小売大手の独ダグラスは10日、オンライン薬局を運営する蘭ディサポ・デーエー・アポテーケ(disapo.de. Apotheke)を買収すると発表した。オンライン薬局事業に参入するとともに、ネット通販の相乗効果を引き出す狙い。買収金額は公表していない。カルテル当局の承認を経て買収手続きが今春に完了すると見込んでいる。

ディサポはドイツと中国を主要市場とするオンライン薬局の運営事業者。従業員数は約200人で、2021年の売上高は千万ユーロのケタ台に上ったという。

ダグラスはコスメティック用品を販売する自社のプラットホームにディサポのオンライン薬局を連結し、顧客が手軽に医薬品を購入できるようにする。ティナ・ミュラー最高経営責任者(CEO)は「ビューティとヘルスケア市場は一体化する傾向ある」と今回の買収の意義を強調した。

まずはドイツで医薬品販売を行う。第一弾として一般医薬品(OTC薬)の販売を上半期に開始。電子処方箋の運用が始まれば処方薬の取り扱いも年内に始める意向だ。

その後は欧州の他の中核市場にも医薬品販売を漸次、拡大していく。同社はフランス、イタリア、スペイン、ポーランド、オーストリア、オランダを中核市場と位置付けている。

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