ディスカウントストア大手のアルディが幅広い商品で値上げを行っている。コロナ禍に伴うコストの上昇がロシアのウクライナ侵攻で加速しているためで、約400種類の商品で売値を引き上げている。食品業界紙『レーベンスミッテル・ツァイトゥング』が報じ、同社が追認した。
広報担当者は「現在の市場状況により調達コストが変化したところでは販売価格を引き上げざるを得ない」と回答した。コスト上昇の要因として海運料金の高騰、新型コロナウイルスのオミクロン株流行、トラックの運転手不足、エネルギー・原料価格の上昇、戦争の勃発を挙げた。値上げ幅は商品によって異なり、小さいもので10セント、大きいもので1ユーロに上る。
競合リドルはこれまでのところ値上げ計画を明らかにしていない。ただ、アルディが大規模な値上げに踏み切ったことで値上げをしやすい環境となったのは確かで、スーパー業界で今後、値上げの動きが加速しそうだ。