独成長率予測、Ifoが引き下げ

Ifo経済研究所は23日、ドイツの2022年国内総生産(GDP)予測を下方修正した。ロシアのウクライナ侵攻を受けて景気見通しが悪化したためで、ティモ・ヴォルマースホイザー景気調査主任は「ロシアの侵攻は原料価格の大幅な上昇、制裁、原料・中間製品の供給不足の加速、経済見通しのさらなる悪化を通して景気を押し下げる」と述べた。

Ifoはロシアとウクライナの戦争の今後の展開が読みにくいことを踏まえ、景気のシナリオを2つ作成した。ひとつは原料価格の高騰や供給不足が一時的な現象にとどまるという「基本シナリオ」、もうひとつは状況が一段と悪化し、年央から徐々に改善するという「オルタナティブなシナリオ」だ。

基本シナリオでは今年の成長率が3.1%となり、従来予測の3.7%から0.6ポイント低下する。来年は3.3%となる。

オルタナティブなシナリオでは今年が2.2%なり、従来予測を1.5ポイントも下回ることになる。来年についてはその反動で3.9%に達し、基本シナリオを上回る。

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