自動車部品大手の独ボッシュは13日、物流事業向けにサービスを提供するプラットホームでクラウドサービス大手の米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)と協業合意したと発表した。トラックの積載効率化や荷物の流れの監視、注文処理などの分野でサービスを一手に提供。物流業界がかかえる効率化や持続可能性といった課題の解決に寄与するとしている。主に中小企業の利用を考えているもようだ。
同プラットホームはボッシュが開発と運営を担当。AWSのクラウドでサービスが提供される。第1バージョンを世界最大の産業見本市ハノーバーメッセ(5月30日~6月2日)で公開する。欧州とインド、米国で年末からサービスを開始する。
ボッシュによると、世界の物流業界に占める中小企業の割合は95%を超える。約90%は車両台数が5台未満にとどまる。そうした企業も同プラットホームのマーケットプレイスを通してデジタル化の恩恵を受けられるようになり、業務効率を改善できる。