技術監査大手の独デクラは4月26日の決算発表で、電池の状態を迅速に検査するシステムを開発したことを明らかにした。競合企業のシステムと異なり、平均わずか15分でチェックが終了するという。スタン・ズルキエヴィッチ社長は、中古車の購入者に安心感を与え、循環経済に寄与すると述べた。まずは乗用車向けの検査に注力。その後、トラックにも手を広げる。
同検査システムでは電池内で電流を測定し、アルゴリズムを利用して分析する。すでに複数のメーカーとパイロットプロジェクト実施している。
同社の2021年の売上高は前年比10.9%増の35億ユーロ強となり、コロナ禍前の19年実績を上回った。最終利益は約50%増の1億4,150万ユーロで、こちらも19年を2,000万ユーロ以上、凌駕した。
22年は売上高で5%増を見込む。ウクライナ戦争とサプライチェーンのひっ迫、エネルギー価格の高騰は足かせとなる見通しだ。