トラック運転手の35%は55歳以上

ドイツのトラック運転手およそ48万人(2021年)のうち36%は55歳以上であることが、連邦統計局の発表で分かった。15~24歳は3%にとどまる。同国の全就労者に占める55歳以上の割合は25%、同15~24歳は10%となっており、トラック運転手の人口ピラミッドは高年齢層の割合が極端に高いいびつな構造だ。トラック運転手は現在すでに不足しており、高齢な運転手が今後、退職していくと、人材不足は一段と悪化するとみられる。

若年層のトラック運転手が少ないのは、仕事が厳しいうえ、賃金が低いためだ。運転手の資格を持つ人の時給は平均14.67ユーロで、資格保有の国内就労者平均(20.44ユーロ)を28%も下回る。資格を持たないトラック運転手(12.98ユーロ)も資格を持たない就労者の平均(16.40ユーロ)に比べ21%少ない。

運送業界団体BGLによると、ドイツでは現在、トラック運転手が8万人、不足している。毎年3万人が退職するのに対し、新たに働き始める人は1万5,000人にとどまることから、不足数は年1万5,000人のスピードで拡大している。

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