ECB総裁、「7月にも利上げ」

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は23日、主要政策金利の中銀預金金利を7月にも引き上げるとの見通しを示した。その後も引き上げ、9月末までにマイナス金利から脱却するとしている。

ラガルド総裁の発言は、ユーロ圏のインフレ率がロシアのウクライナ侵攻による資源高もあって急上昇していることを受けたもの。ECBのウェブサイトに掲載されたブログへの投稿で、現在はマイナス0.5%となっている預金金利について、「7月に引き上げ可能な状況になり、9月末までにマイナスから脱する」との見方を示した。

ECBは4月の定例政策理事会で、インフレ対策としてコロナ禍前から実施してきた「資産購入プログラム(APP)」を7-9月期に打ち切る一方、利上げについてはAPP終了から「1週間~数カ月後」になるとの見通しを示すにとどまり、明示を避けていた。

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